太陽光パネルを設置したら、後は売電収入が入ってくるのを待つばかり…と言いたいところですが、太陽光発電の収益率を最大化するために知っておくべきことがあります。
それは【太陽光パネルのメンテナンス】です。メンテナンスができているかどうかで、収益が何十%も違ってきます。
太陽光パネルのメンテナンス
太陽光パネルのメンテナンスの基本は、洗浄です。パネルは常に屋外に出しておくものなので、使えば使うほどに汚れ、発電効率が落ちて行きます。
雨やホコリ程度でそれほど発電効率は変わらないのでは?と思うかもしれませんが、太陽光パネルの洗浄などを行なっている会社の実験によると、なんと3年間で20%近くの発電量が落ちたというデータが出ました。
20%の低下というと、例えば当初年間30万円の売電収入が見込めていたものが3年後には24万円になるということです。これはかなり大きな数字ではないでしょうか?
太陽光パネルの汚れの原因
太陽光パネルの汚れの原因は、雨やホコリの他、枯葉、花粉、鳥のフンなどがあります。特に鳥のフンは汚れがついてから時間が経つと、綺麗に落とすのが難しくなります。
また近くに工場がある場合は煤煙、九州や西日本では黄砂、火山のある地域では火山灰も汚れの原因となるので、設置する前に業者にそれらに対する対策を聞いておくようにしましょう。
太陽光パネルの汚れの対策
太陽光パネルの汚れに対しては、まず表面の素材が汚れにくい物でできているか、業者に確認すること、太陽光が当たる量とのバランスにもよりますが、パネルに角度をつけておくことです。
さらに定期的に専門業者に洗浄してもらいましょう。前述の会社の実験では、洗浄によって発電効率が7%以上回復したそうです。ただし、洗浄の効果は半年程度なので、少なくとも1年に1回はメンテナンスした方が良いでしょう。
収益率を最大化するために考えておきたいこと
定期的なメンテナンスをするにしても、しないにしても、時間が経てば発電効率が落ち、メンテナンス費用はかかってきます。
ですので、初めからそれを念頭に入れた収益プランを考えておくことが大事です。最大のパフォーマンスが出続けると仮定されたプランを見せられて契約、いざ始まってみるとメンテナンス費用がかさんでしまうようでは目も充てられません。
太陽光発電業者には、発電効率の低下やメンテナンス費用を加味したプランを立ててもらうようにしてください。逆に、出してきたプランにそうしたコストが含まれていないようであれば、理路整然と説明して値引きの根拠にしてもらうこともできるでしょう。
【まとめ】事前の準備とメンテナンスで収益の最大化を
太陽光パネルが汚れると、発電効率が落ちて収益を悪化させてしまいます。汚れの原因は雨やホコリ、花粉、鳥のフンなどに加えて、煤煙や黄砂、火山灰など地域性があるので、環境を確認しておくことも大切です。
太陽光パネルは、専門の業者に定期的なメンテナンスを依頼しつつ、あらかじめ現実的な収益プランを立てておくことが、太陽光発電における収益を最大化させるのに欠かせません。
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