太陽光発電 庭で行うと収益アップ?

太陽光発電を一般家庭で行うとなると、太陽光パネル(モジュール)は屋根の上に設置することが基本となります。

しかし屋根の上では設置できるスペースが少ないため、大きな売電収入は見込めません。もし、大きな庭をお持ちなら庭でも太陽光発電を行うことを検討してみはいかがでしょうか?

庭で太陽光発電を行う3つのメリット

庭を活用して太陽光発電を行うと、単に発電量を増やせる以外のメリットもあります。

買取期間が2倍になる

太陽光発電にまつわるルールは2009年に始まった固定価格買取制度によって示されています。この制度では買取期間について発電量が10kW未満は10年間、10kW以上は20年間となっていますが、一般的な住宅の屋根に取り付けるタイプの太陽光発電では、発電量が10kW未満なので、買取期間は10年間です。

そこで庭でも太陽光発電を行い、発電量を10kW以上にすれば買取期間が20年間と一気に2倍に伸びます。買取期間終了後、どうなるかは保証されていません。

さらに買取価格は年を追うごとに低下していますので、買取期間が10年伸びるのはかなり大きなメリットと言えるのではないでしょうか?

ただし、太陽光発電が盛んですでに発電量が賄われている地域では、20年間の買取を認められないことがあるので、事前に確認するようにしましょう。

効率よく発電できる

スペースが限られ、設置状況にも制限がかかりがちな屋根とは違い、平坦な庭ではもっとも発電効率の良い場所や角度で、太陽光発電パネルを設置することができます。

太陽光発電では、パネルに当たる光の強さや量が発電量に大きく影響します。パネルの角度がほんの数度違うだけで、数%〜数十%も発電量が変わることがあるのです。

太陽光発電は基本的に10年以上の長い期間行うものなので、たとえ数%の違いでも積み重なれば数十万円の金額になることもあります。

また平地にあるので、定期的な掃除や万が一故障した際の対応も早く行えるので、売電の機会損失も最小限にすることが可能です。

スペースを有効活用できる

普通、庭はお金を産むことはありません。逆に、草むしりなど管理に時間やお金がかかります。それが太陽光発電を設置すれば、庭がお金を生み出す場所に変わるのはすごいことではないでしょうか?

設置のために整地すれば、草むしりなどの手間も省けます。

庭で太陽光発電を行う時に気をつけたいこと

庭で太陽光発電を行うと収益が上がりやすくなりますが、気をつけなければならないこともあります。まずは設置箇所が増えるので初期コストがかかることです。屋根も庭にも設置する場合は、それぞれ別に施工費がかかることも念頭に置いておきましょう。

眺めが悪くなる可能性があることもにも注意が必要です。手入れの行き届いていない庭の場合は、太陽光発電を設置することで整然となりますが、元々、綺麗に整えていた庭であった場合は、無機質な印象の庭になることは否めません。

なお、太陽光パネルを設置すると建築基準法が適用されるので、パネルの周囲に自由に物を置くといったことができないので気をつけてください。

【まとめ】

使っていない広い庭がある場合は、太陽光発電を行うと収益が高くなる可能性があります。初期費用や管理コストも高くなりますが、買取期間が2倍になることを考えれば、効率の良い運用方法と言えるでしょう。

ただし、設置の際には近隣への配慮も含め、業者ともよく相談するようにしましょう。