太陽光発電はクリーンエネルギーですが、全くトラブルがないかというと必ずしもそうとは言えません。例えば騒音。それほど頻度は高くないですが、太陽光発電でも騒音トラブルが発生する可能性があるので、そのリスクを知っておくことは大切です。
太陽光発電で騒音は発生するのか
太陽光発電は、水力発電などのようにタービンを回さないので、あまり音は発生しません。しかし完全に無音かというとそうでもなく、集めた光エネルギーを電気エネルギーに変換する過程で音が発生します。
【パワーコンディショナー】、略してパワコンと呼ばれる装置がそれに当たるのですが、太陽光発電には必ず必要な物なので、どこの太陽光発電システムを使ってもパワコンは付いています。
太陽光発電の騒音レベル
パワコンから発生する音は40〜50デシベル程度。40デシベルは図書館、50デシベルはエアコンの室外機をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
目の前の人と普通に会話するのが60デシベル程度なので、パワコンの音が騒音レベルかというと、一般的には騒音とまでは言えないという認識で良いと思います。
ただし音の感じ方は人それぞれです。同じ音量でもうるさいと感じる人もいれば、全く気にならない人もいますし、音の種類でも感じ方は異なります。
60デシベルの会話は気にならなくても、40デシベルのパワコンの機械音は気になる、という人もいるかもしれないので、やはり配慮は必要です。
ただし、パワコンは発電している時、つまり昼間しか動かないので夜間の心配はいりません。
騒音トラブルを避けるために
近隣の方とトラブルになるのを避けるためには、パワコンなど太陽光発電に関わる装置を隣家との境などに設置しないことです。
どうしても置くスペースがない場合は、隣家との間に防音壁を作ったり、装置を囲ったりするのが良いでしょう。ただし、パワコンも定期的に点検やメンテナンスが必要なので、完全に囲ってしまってはいけません。
設置をする時点で、専門業者にきちんと相談するようにしましょう。
【まとめ】設置時にしっかり確認
太陽光発電では、パワーコンディショナーという装置から音が発生します。音量は小さいものの、機械音のため気になる人もいるかもしれません。
特に住宅密集地では騒音トラブルの原因になる可能性もあるので、設置の時点で場所や囲いなどをしっかりと検討するようにしましょう。